アイスブレイクのネタ・質問108選|仕事の会議で滑らないお題と進め方
会議の冒頭、進行役が咳払いをして「始める前に、1人ずつ自分についての面白い豆知識を話しましょう」と切り出します。画面に並ぶ8人は黙り込み、誰かの鼓動が速くなります。もともと会議が憂鬱だった人は、ますます気が重くなります。
アイスブレイクとは、会議の冒頭で場の緊張をほぐし、参加者が発言しやすい雰囲気をつくるための短い問いかけのことです。ところが、仕事で使われるアイスブレイクの質問には外れが多いのが実情です。考え方そのものが悪いのではありません。ありきたりすぎる、平日の会議にしては妙に踏み込みすぎている、外向的な人ばかりを想定していて通話中の3人が黙って耐えている、のどれかに当てはまるからです。うまく使えば、アイスブレイクは90秒で終わり、会議全体の雰囲気を変えてくれます。この記事では、仕事の会議で使えるアイスブレイクの質問108個を場面別にまとめ、わざとらしくならない進め方のルールも紹介します。チームに合うものを自由に使ってください。
アイスブレイクの効果とは?たった90秒の質問が会議を変える理由
アイスブレイクには、きちんとした根拠があります。スーザン・ケインは著書『内向型人間の時代』(原題:Quiet)で、会議の進行役たちが何年も前から気づいていたパターンを取り上げています。会議の最初の数分で発言しなかった人は、その後も発言しない可能性がずっと高くなる、というものです。つまり問うべきは「アイスブレイクに時間を使うべきか」ではありません。「チームの物静かな半分に、今日の会議で発言してほしいかどうか」です。
効く理由は心理的安全性にあります。答えても何の問題もない質問に声に出して答え、何も悪いことが起きなければ、その会議の間は発言するハードルが下がります。一度声を出した人は、大事な話題でもう一度発言しやすくなります。短い時間でも個人的なつながりを持てたチームは、成果が上がりやすく、仕事への満足度も高い傾向があります。
リモートやハイブリッドのチームでは、これがさらに重要になります。オフィスなら、雑談は廊下やコーヒーマシンの前で自然に生まれます。ビデオ会議では、意識して場をつくらない限り、そうしたつながりはまるごと消えてしまいます。短い問いかけがあれば、カメラがオンになり、声が出やすくなり、離れて働くうちに失われた何気ない会話が戻ってきます。定期的なアイスブレイクでエンゲージメントが約23%高まる、という数字もよく引用されます。正確な数字はともかく、方向ははっきりしています。温まった状態で始める会議のほうが、冷えたまま始める会議よりうまくいきます。
2分でできる簡単なアイスブレイクと、オンライン会議向けの質問
まずはここから始めましょう。朝会やプロジェクトの定例に入れても誰も嫌な顔をしない、普段使いの質問です。すぐ終わり、プレッシャーが少なく、ひと言で答えられます。
2分で終わる簡単な質問
短く、軽く、ひと息で答えられる質問です。朝会や定例の打ち合わせにぴったりです。
- 今朝はコーヒー派?紅茶派?それとも別の飲み物?
- 今、机の上にあるものを1つ挙げると?
- 最近いちばん笑ったことは?
- 猫からゴールデンレトリバーまでで例えると、今日の元気度は?
- 今週の小さな「うまくいったこと」を1つ(仕事以外でもOK)
- ボクサーのように入場するとしたら、この会議で流れる入場曲は?
- 今、スマホでいちばん使っているアプリは?
- 朝ごはんは甘い派?しょっぱい派?
- この会議が終わったあとに楽しみにしていることを1つ
- 今日の気分を天気予報にすると?
- 今週食べたもので、いちばんおいしかったものは?
- 座席は窓側派?通路側派?
- 最近、1日がちょっと良くなった小さな出来事は?
- 今すぐ昼寝できるとしたら、どこで寝る?
- ここまでの今週をひと言で表すと?
オンライン会議・リモート向けのアイスブレイク
カメラ越しでも対面でも同じように使えるので、自宅から参加している人も置いていかれません。
- 手の届くところにある、自分らしさが伝わるものを1つ見せてください
- ビデオ会議中の定番のおやつや飲み物は?
- リモートワークのいちばん良いところと、いちばんつらいところは?
- いちばん好きな絵文字と、つい使いすぎてしまう場面は?
- カメラの背景が正直だったら、何が映っている?
- 在宅勤務を始めてから、なぜか上達したことは?
- ミュートボタンは命綱?それとも落とし穴?エピソードを教えてください
- いちばん近い窓から、今どんな景色が見える?
- オンライン会議のマナーについて、これだけは言いたいことは?
- 在宅の仕事環境で、いちばん役に立っているものは?
- ビデオ会議に機能を1つ追加できるなら、何がほしい?
- 今いる場所で、後ろで流れている音や音楽は?
- オンライン会議中、下はパジャマ?あり、なし、ノーコメント?
- 仕事を始めるときの、ちょっとした習慣は?
- 時差の勘違いでいちばん痛い目にあったのは?
進行のコツ:時間を区切り、場の空気を読む
質問はたいてい1つで十分です。30分の会議なら、アイスブレイクは合計5分以内に収めます。短い朝会なら2分未満にします。全員に見える場所にタイマーを置けば、ウォームアップがいつの間にかアジェンダの時間を食ってしまうのを防げます。また、質問を選ぶ前に場の空気を読みましょう。緊張するレビューを控えてストレスを抱えたチームには、内面を探るような質問ではなく、軽い質問が向いています。
初対面のチームやチームビルディングで使える質問
チームが発足したばかりのときや、新しいメンバーが加わったときは、質問が2つの役割を果たします。場を和ませると同時に、一緒に働く相手のことを小さく安全な形で知るきっかけになります。「初回の会議」用の候補として手元に置いておきましょう。
新しいチーム・初回の会議
誰かを困らせることなく、名前や役割、人柄を少し知ることができる、安全な質問です。
- このメンバーと一緒に働くことで、得たいと思っていることは?
- 今の仕事に就いたきっかけは?
- 職務内容には書かれていない、自分の得意なことは?
- フィードバックをもらうなら、どんな伝え方がうれしい?
- 朝型?夜型?それは仕事にどう表れている?
- 自分が最高の仕事をするために欠かせないものを1つ挙げると?
- 心から誇りに思っているプロジェクトは?
- 連絡はチャット、メール、電話のどれがいい?
- 自分の役割について、よく誤解されていることは?
- 会議が「良かった」と感じる、ちょっとしたポイントは?
- 10歳のころになりたかったものは?
- この中の誰かから、ぜひ教わりたいことは?
- 締め切りとの付き合い方は?正直に教えてください
- これがないと仕事にならない、というツールやコツは?
- このチームでの協力がうまくいったら、それはどんな状態?
お互いを知る・チームの仲を深める質問
少しだけ踏み込んだ質問です。ある程度打ち解けていて、もう一歩距離を縮めたいチームに向いています。
- 最近始めた趣味、やめた趣味は?
- これまで行ったなかで最高のライブやイベントは?
- 誰にでもすすめたい本、番組、ポッドキャストは?
- いちばんよく使うキッチン家電は?
- 旅行先で、今も心に残っている場所は?
- 罪悪感なくお金をかけている、ちょっとしたものは?
- 尊敬している人と、その理由は?
- 大好きな家族の習慣や、文化の伝統は?
- もらったアドバイスで、実際に役立ったいちばんのものは?
- 最近、考えが変わったことは?
- 初めての仕事やアルバイトから学んだことは?
- 身につけたいけれど、たぶん一生身につかないスキルは?
- つらい日に食べたくなる、元気が出るごはんは?
- 今ちょっとハマっていることは?
- 予定のない週末が丸ごと空いたら、何をする?
盛り上がる楽しいお題と、ときどき使いたい深い質問
チームに笑いが必要な日もあれば、すでに信頼関係があり、少し深い質問がどの議題よりもチームのためになる日もあります。どちらにも出番があります。避けたいのは、チームの準備が整う前に深い質問を持ち出すことです。
楽しく盛り上がるお題(2択・究極の選択)
気軽に盛り上がれるお題です。金曜の会議や全社会議など、雰囲気を明るくしたいときに向いています。
- ピザにパイナップルはあり?なし?自分の立場を主張してください
- 空を飛べる力と、透明になれる力。選ぶならどっち?
- 瞬間移動とタイムトラベル、どっち?
- いつも10分遅れるのと、いつも20分早く着くの、どっちがいい?
- 犬派?猫派?必ずどちらかを選んでください
- 馬サイズのアヒル1羽と、アヒルサイズの馬100頭。戦うならどっち?
- 休暇に行くなら山?海?
- 二度とメールを使えないのと、二度とチャットを使えないの、どっちがいい?
- おやつは甘い派?しょっぱい派?
- コーヒー飲み放題と、睡眠取り放題、どっちがいい?
- 同じ物語なら、本で読む?映画で観る?
- すべての言語を話せるのと、すべての楽器を弾けるの、どっちがいい?
- メッセージ派?電話派?
- 完全な静けさのなかで働くのと、音楽を流して働くの、どっちがいい?
- 自分のいちばん役に立たない特技は?
- 一生1種類の料理しか食べられないとしたら、どれにする?
- 嘘がつけなくなるのと、いつもささやき声でしか話せなくなるの、どっちがいい?
- ビーチで読書と、山でハイキング、どっち?
価値観を知る深い質問
信頼関係ができているチームのためにとっておきましょう。安心して話せるチームでは良い対話が生まれますが、そうでない場では空回りします。
- 自分にとって「意味のある仕事」とは?
- 仕事でこれだけは譲れない、という価値観は?
- 自分の働き方にいちばん影響を与えた人は誰?どんな影響だった?
- 今、上達しようと取り組んでいることは?
- 仕事中、いちばん自分らしいと感じるのはどんなとき?
- 思い切って挑戦してよかったことは?
- 自分にとって「仕事で良い1日」とは、実際にどんな感覚?
- 自分について、もっと多くの人にわかってほしいことは?
- 失敗から学んで、今も活かしていることは?
- 5年後、どんな人として知られていたい?
- 仕事について、捨てなければならなかった思い込みは?
- チームに心から支えられていると感じるのは、どんなとき?
- ここにいる誰も知らない、自分の誇りは?
- 最近、仕事に本当にやりがいを感じたのはいつ?それはなぜ?
- お金の心配がなかったら、時間を何に使う?
毎週の定例会議で使える、飽きないチェックインの質問
毎週同じ定例会議を進行しているなら、繰り返しても飽きない問いかけが必要です。ここで紹介する質問は、毎週の決まりごととして機能します。順番に回していけば、チームはそのリズムを良い意味で心待ちにするようになります。同じ質問を1〜2個、1か月ほど続けてから入れ替えるマネージャーも多く、そうすると答えが新鮮なまま保たれます。
週次チェックインの質問
繰り返し使う前提の質問です。チームの温度感を測り、普段なら見逃してしまうことを浮かび上がらせます。
- 今週を迎えるにあたって、元気度は10点満点で何点?
- 今週、集中して取り組むことを1つ挙げると?
- 先週うまくいったことは?小さなことでもかまいません
- 今、仕事のスピードを落としているものを1つ挙げると?
- 今週、このチームに求めることは?
- この1週間で学んだことは?
- 金曜までに手を借りたいところは?
- 今週楽しみにしていることを1つ
- 「1」から「もう手一杯」までで表すと、今の仕事量は?
- 先週、予想以上にうまくいったことは?
- 週末までに終わらせたいことを1つ
- 今週減らしたい、集中を妨げるものは?
- 先週の「ありがとう」を伝えたい人は?
- これからの1週間をひと言で表すと?
- どうなったら、今週は最高の1週間になる?
進行のコツ:リーダーが先に答え、「パス」も選べるようにする
リーダーが少し本音を交えて最初に答えると、ほかのメンバーも同じように話してよいと感じます。リーダーの答えが、チームがどこまで踏み込むかの基準にもなります。お手本を示すのが目的なので、長話にならないよう短く答えましょう。そして必ず「パスしてもいいですよ」と伝えます。話す前に、まず聞いていたい人もいます。順番を強制すると、つながりではなく反感が生まれます。リモート参加者には最初に話を振り、後回しにされたと感じさせないようにしましょう。
場が温まったら、出てきた意見を記録に残す
アイスブレイクをしばらく続けてみると、意外な効果に気づきます。温まった状態で始めた会議は、気分が良くなるだけではありません。その後の会議で出てくる発言の中身が変わります。一度発言した人は、まだ固まっていないアイデアを口にし、誰も触れたがらなかったリスクを指摘し、次の四半期のプロジェクトにつながる提案をしてくれます。これこそが本当の成果です。アイスブレイクは準備運動で、良いアイデアが本番にあたります。
ただし、ここで小さな問題が生まれます。会議が温まった状態で始まり、メンバーが本音で話し始めると、進行役は記録係を兼ねるには最も向かない立場になります。タイピングしながら場の空気を読み、相手の目を見て話すことはできません。そこで役に立つのが、Laxis のような AI 議事録ツールです。会議を録音・文字起こし・要約し、アクションアイテム、決定事項、次のステップを自動で抜き出します。進行役はキーボードに向かって背中を丸めるのではなく、目の前のメンバーとの対話に集中できます。Zoom、Google Meet、Microsoft Teams に対応し、100以上の言語で使えます。次の朝会で試してみたいだけなら、無料プランもあります。
会議の進行に集中し、記録は Laxis に任せる
会議を温かく始め、目の前の対話に集中しましょう。アクションアイテム、決定事項、フォローアップは AI 議事録ツールが記録するので、良いアイデアを取りこぼしません。
まとめ
最高のアイスブレイクは、いちばん気の利いた質問ではありません。その日のその場に合っていて、自分から先に答える覚悟のある人が投げかける質問です。信頼できる質問をいくつか選んで順番に使い、質問の深さはチームの信頼関係に合わせ、毎回滑ってしまう質問は思い切って外しましょう。最初の90秒で気兼ねなく発言できるチームは、ここぞという場面でも発言できるチームです。アイスブレイクの目的は、まさにそこにあります。
よくある質問
仕事の会議のアイスブレイクは何分くらいが適切ですか?
短く済ませるのが基本です。30分の会議ならアイスブレイクは5分以内、短い朝会なら1〜2分で十分です。質問を1つ選び、考える時間を30〜60秒とったら、次に進みましょう。アイスブレイクは準備運動であって、会議の本題ではありません。
アイスブレイクが気まずくなるのはどんなときですか?
主な原因は3つです。チームの信頼関係に対して個人的すぎる質問、参加の強制、リモート参加者より会議室にいる人が有利になるお題です。いきなり「自分についての面白い豆知識」を求める始め方や、話したくないことまで話させるような質問は避けましょう。参加は任意にして、質問の深さはメンバー同士がどれだけ知り合っているかに合わせます。
オンライン会議やリモートで使えるアイスブレイクの質問はありますか?
あります。カメラ越しでも対面でも同じように使える質問が向いています。会議室にいる人が有利になる「物を見せて話す」タイプより、好みや意見を聞く質問を中心にしましょう。たとえば「ビデオ会議中の定番のおやつは?」「海派?山派?」「リモートワークのいちばん良いところと、いちばんつらいところは?」などです。リモート参加者には最初に話を振り、後回しにされたと感じさせないようにします。
アイスブレイクに効果はありますか?時間の無駄ではありませんか?
うまく使えば効果があります。会議の最初の数分で発言しなかった人は、その後も発言しない可能性がずっと高くなるという研究があり、短い問いかけをはさむだけで、その後の会議への参加度が上がります。アイスブレイクは心理的安全性とつながりも育てます。取り入れているチームでは、エンゲージメントがはっきり高いという報告もあります。コツは、短く、プレッシャーをかけずに行うことです。
会議のリーダーは最初にアイスブレイクに答えるべきですか?
基本的には、はい。進行役が適度に本音や弱みを見せながら最初に答えると、ほかのメンバーも同じように話してよいと感じ、チームがどこまで踏み込むかの基準になります。リーダーが輪の外にいることほど、アイスブレイクを台無しにするものはありません。先に答え、短く済ませてから、次の人に回しましょう。
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