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製品チュートリアル•2026-09-29•約9分 読了

Windows 11 の音声入力でディクテーションする方法

Windows 11 の音声入力でディクテーションする方法
TL
Team Laxis
Laxisチーム @ Laxis

Windows 11 で音声入力を使うには、任意のテキストボックスをクリックして Windows キー + H を押します。小さな音声入力バーが現れて「Listening...」(聞き取り中)と表示され、話した内容がカーソル位置に入力されます。コツはこれだけで、文字を打てる場所ならほぼどこでも使えます。Word、Outlook、ブラウザーのタブ、メモ帳、Slack などです。

問題は数文話したあたりから始まります。Microsoft の Q&A フォーラムには、音声入力の精度が落ちたという声や、どうしても認識されない単語を一つだけ覚えさせる方法を尋ねる投稿があふれています(できません。少なくとも音声入力では)。このガイドでは、悪い結果の大半を解消する設定、覚えておく価値のあるコマンド、音声入力と音声アクセス(Voice access)の違い、そして無料の標準ツールでは足りなくなるタイミングを取り上げます。対象は Windows 11 で、Windows 10 についても補足します。

Windows 11 の音声入力をステップごとに

  1. テキストフィールドにカーソルを置きます。 音声入力は、文字の入る場所があるときにしか開きません。
  2. Windows キー + H を押します。 タッチスクリーンでは、タッチキーボードのマイクキーをタップします。
  3. 「Listening...」と表示されるのを待ってから話します。 早く話し始めると、最初の数語が抜け落ちることがあります。
  4. 文単位で話します。 自動句読点がオンなら、Windows がカンマやピリオドを自動で入れます。推測を誤ったときは「comma」(カンマ)や「new paragraph」(改段落)と言います。
  5. 間違いは声で直します。 「Delete that」で直前に話した内容を削除、「select that」で選択、「undo that」で直前の変更を取り消せます。
  6. 止めます。 「stop listening」と言うか、マイクをクリックします。Windows キー + Alt + H を押すと、キーボードのフォーカスがバーに移ります。

Windows 10 では、同じショートカットで Microsoft が「ディクテーション」と呼ぶ機能が開きます。こちらもインターネット接続が必要で、以下の内容の大半はそのまま当てはまります。どちらのバージョンでも身につけておきたい習慣が一つあります。考えをまとめ終えてからショートカットを押すことです。自動句読点は、断片よりも完結した文のほうがはるかにうまく処理できます。

悪い結果の大半を解消する10分間の設定

「音声入力なんて使い物にならない」の多くは、実はマイク、言語設定、あるいはプライバシーのスイッチが原因です。

正しいマイクを選ぶ

設定 > システム > サウンド を開き、入力 の項目を確認します。Web カメラ、ヘッドセット、内蔵アレイマイクを備えたノート PC では、間違ったマイクで聞き取っていることがあります。デバイスのプロパティを開いて テストの開始 を使い、サンプルを再生して、声が小さければ 入力音量 を調整します。Microsoft の音声入力トラブルシューティングのページは、内蔵マイクがうまく拾えないときにヘッドセットや外付けマイクを勧めており、にぎやかな部屋ではどの設定よりもこの変更のほうが効きます。

Windows にマイクを使わせる

アプリのマイク利用がブロックされていると、音声入力はあなたの声を聞けません。設定 > プライバシーとセキュリティ > マイク で、マイクへのアクセス と Let desktop apps access your microphone(デスクトップ アプリにマイクの使用を許可)をオンにします。Word、Outlook、ブラウザーはいずれもデスクトップ アプリに当たります。次に同じページで 音声認識 を開き、オンライン音声認識 がオンになっていることを確認します。Microsoft のサポート記事によると、音声入力は Azure を基盤とするオンライン音声サービスで動いています。会社のノート PC でこのスイッチがグレーアウトしている場合は、IT 部門がポリシーで管理しています。

言語を自分のつづりに合わせる

音声入力は入力言語に従います。Windows キー + Space キーで切り替え、設定 > 時刻と言語 > 言語と地域 で言語を追加できます。Microsoft がサポート対象として挙げている言語バリエーションは 46 で、そのうち六つが英語です。バリエーションの差が表れるのは同音異義語です。Microsoft Q&A のあるユーザーは、check と filter のつもりが何度も「cheque」と「philtre」になると書いていました。実際に書くときに使っているつづりの英語を選びましょう。

歯車メニューを一度開いておく

音声入力バーの歯車アイコンには五つの設定があります。音声入力ランチャー(テキストボックスをクリックすると現れる小さなマイク)、自動句読点、不適切な表現のフィルター、既定のマイク、そしてコマンドを実行するまでの待ち時間です。最後の設定は、ゆっくり話す人の助けになります。

Copilot+ PC をお使いですか? 同じメニューで Fluid dictation を探してください。Microsoft によると、デバイス上で動く小規模言語モデルを使い、話しているそばから文法、句読点、フィラーワードを修正する機能で、英語では既定でオンになっています。話したとおりに残したかった文まで整えられてしまったら、「revert」と言うか Ctrl+Z を押します。

覚えておきたいコマンド

音声入力が理解する編集コマンドはごく短いリストだけなので、覚えることも少なくて済みます。以下は Microsoft の音声入力ページに載っている米国英語のフレーズです。

したいこと言うこと
音声入力を止める「Stop listening」または「pause voice typing」
直前に話した内容を削除する「Delete that」または「scratch that」
直前に話した内容を選択する「Select that」
直前の変更を取り消す「Undo that」または「revert」
キー操作「Press Enter」「press Backspace」「press Tab」「insert space」
改行と基本的な句読点「New line」「new paragraph」「comma」「period」「question mark」「open quotes」/「close quotes」

読み上げで入力できる記号はこれよりずっと多く、括弧、通貨記号、さらには「heart emoji」(ハートの絵文字)まで対応していますが、それだけ長い表なら別のページが必要です。Windows、Mac、Word のディクテーションコマンド完全リストにすべてまとめています。

音声入力と音声アクセスは別のツール

音声入力は文字を打つためのものです。音声アクセス(Voice access)は Windows 11 バージョン 22H2 から使え、アプリを開く、「click send」と言う、スクロールする、そして文字を入力するところまで、パソコン全体を声で動かします。キーボードやマウスを使えない、あるいは使うべきでない人のために作られており、RSI(反復運動過多損傷)を抱える多くの人もそこに含まれます。音声アクセスがすでに起動している状態で Windows キー + H を押すと、音声アクセスでも入力できると Windows が知らせてくれるので、両方を動かす理由はありません。

設定 > アクセシビリティ > 音声認識 でオンにします。初回起動時に音声モデルがダウンロードされ、その後は Microsoft によると認識がデバイス上で行われ、インターネット接続は不要です。音声入力にない機能もあります。名前や専門用語のための Add to vocabulary(語彙に追加)と、スペルモードです。難点は対応範囲で、Microsoft のセットアップページに載っている言語バリエーションは 15 だけですし、コマンド体系が自然に感じられるまでには数日かかります。また 2024 年 9 月からは、22H2 以降で従来の Windows 音声認識に取って代わっています。

音声入力音声アクセスMicrosoft 365 のディクテーション(Dictate)
起動方法Windows キー + H設定 > アクセシビリティ > 音声認識[ホーム] タブまたは [メッセージ] タブの [ディクテーション] ボタン
使える場所あらゆるテキストボックスPC 全体(ディクテーションを含む)Word、Outlook、PowerPoint、OneNote
インターネット必要セットアップ時のみ必要
言語(Microsoft の一覧)46 バリエーション15 バリエーション正式対応 15、プレビュー約 36
独自の単語不可可能(Add to vocabulary)記載されたオプションなし
向いている用途どのアプリでもさっと文字入力ハンズフリー操作Office 内での長文の下書き

Office 独自のディクテーションには専用のボタンがあり、グレーになる理由も独自です。これはMicrosoft Word でディクテーションを使う方法で個別に扱い、メール側についてはOutlook と Gmail でメールを口述する方法で取り上げています。

音声入力が起動しない、または聞き間違いが続くとき

  • Windows キー + H を押しても何も起きない。 カーソルがテキストフィールドにないか、音声アクセスがすでに開いています。
  • 「Voice typing needs access to your microphone.」(音声入力にはマイクへのアクセスが必要です)と表示される。 上で説明したマイクのスイッチを確認してください。
  • 「Voice typing isn't available in the current language.」(現在の言語では音声入力を利用できません)と表示される。 Windows キー + Space キーで切り替えるか、一覧にある言語をインストールします。
  • バーは聞き取っているのに文字が出ない。 入力レベルを上げ、それでもだめならヘッドセットを試します。
  • 灰色の文字が残ったまま、やがて消える。 灰色の文字はまだオンラインで処理中という意味で、Microsoft Q&A の回答はマイク、言語、あるいはサービスそのものを原因に挙げています。メモ帳で試してみてください。そこで動くなら、問題は別のアプリの側にあります。
  • 同じ単語が何度も間違って出る。 静かな部屋、正しい言語バリエーション、より良いマイク、の順に見直します。

音声入力は動くのに Word や Outlook のディクテーションがグレーアウトしている場合は、Office のライセンスかプライバシー設定の問題です。対処法はWord のディクテーション トラブルシューティングガイドにあります。どこでも精度が低いなら、音声テキスト変換が言葉を間違える理由で、設定では手の届かない原因を解説しています。

無料ツールで足りないとき

私たちが読んだ Windows 関連のスレッドでは、二つの不満が繰り返し出てきました。音声入力は専門用語でつまずくこと、そしてそれを直すための辞書がないことです。Microsoft Q&A のある回答は、Windows キー + H のディクテーションが辞書の編集や学習に対応していないことを認めています。静かな部屋で一日に数通メールを書く程度なら、無料でプリインストール済みのツールとしては妥当なトレードオフです。けれども、候補者の名字をつづる採用担当者や、一日中「Kubernetes」と口にする開発者にとっては、だんだん我慢できなくなります。

現実的な次の一手は次のとおりです。

  • 音声アクセス(自分の言語が一覧にあれば)。無料で、その語彙リストはまさに固有名詞を狙ったものです。
  • Dragon Professional。高度なカスタム語彙とマクロを備えた重量級で、価格もプロ向けです。Dragon 音声認識ソフトのレビューで、今どんな人に向いているかを取り上げています。
  • アプリをまたいで使える AI ディクテーションツール。ホットキー一つでどのアプリにも入力でき、途中で文章を整えてくれます。Wispr Flow はよく知られた例です。

Laxis の Voice Keyboard は、この最後のグループに入る私たち自身の製品で、Windows で動作します。ホットキーを押して話すと、フィラーワードや繰り返しを取り除いた整った文章がカーソル位置に現れ、音声入力がうまく扱えない名前のための Personal Dictionary もあります。音声入力と同じく音声をクラウドで処理するため、接続が必要です。無料の Basic プランには会議の文字起こしと共有で月 300 分が含まれ、新規アカウントはカード登録なしで 14 日間の Premium トライアルを利用できます。

料金を横並びで比べるなら、おすすめディクテーションソフトの比較をご覧ください。ディクテーションを念頭にノート PC を買うなら、Microsoft が音声処理をますます PC 本体に移していることを覚えておいてください。音声アクセスはすでにローカルで音声を認識しており、Fluid dictation には Copilot+ のハードウェアが必要です。そのスペックは、マイクの数より重要かもしれません。

よくある質問

Windows 11 で音声入力のキーボードショートカットは何ですか?

テキストボックスにカーソルを置いて Windows キー + H を押すと、Windows 11 で音声入力が始まります。バーに Listening(聞き取り中)と表示されるまで待ってから話してください。タッチスクリーンでは、タッチキーボードのマイクキーをタップします。終わったら stop listening と言うか、マイクをクリックします。

Windows の音声入力はオフラインで使えますか?

いいえ。Windows 11 の音声入力は Microsoft のオンライン音声認識を使うため、インターネット接続が必要です。オフラインで使えるのは音声アクセスです。一度だけ言語をダウンロードすればデバイス上で音声を認識し、ディクテーションもアプリの操作もできますが、対応言語はずっと少なくなります。

Windows 11 で音声入力が動かないのはなぜですか?

音声入力が失敗する原因は、たいていマイクのブロック、入力デバイスの選択ミス、または非対応の言語です。プライバシーとセキュリティでデスクトップ アプリのマイクへのアクセスを許可し、サウンドの入力で正しいデバイスを選び、オンライン音声認識がオンになっていることを確認します。そのうえでメモ帳で Windows キー + H を試してください。

Windows の音声入力に独自の単語を追加できますか?

いいえ。Windows の音声入力にはカスタム辞書がないため、名前、略語、専門用語を覚えさせることはできません。Windows 11 のもう一つの音声機能である音声アクセスならできます。add to vocabulary と言うか、設定から認識しにくい単語を登録します。この単語リストの欠如こそ、サードパーティ製ディクテーションアプリの多くが狙っている隙間です。

音声入力と音声アクセスの違いは何ですか?

音声入力は話した言葉をカーソル位置の文字に変えるだけですが、音声アクセスは PC 全体を声で操作し、文字の入力もこなします。音声アクセスには Windows 11 バージョン 22H2 以降が必要で、セットアップ後はデバイス上で動作します。音声入力はインターネットが必要ですが、対応言語ははるかに多くなっています。

Windows に無料のディクテーションソフトはありますか?

はい。Windows 11 と Windows 10 には無料のディクテーション機能があり、任意のテキストボックスで Windows キー + H を押せば始められます。Windows 11 にはハンズフリー操作のための音声アクセスも加わり、Microsoft 365 の契約者は Word と Outlook でディクテーションを使えます。有料ツールは、カスタム語彙、文章の整形、アプリをまたいで使える一つのホットキーを加えます。